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授乳中の滋養強壮ビタミン補充
授乳中のママは育児が優先される場合が多いため、ママ自身の食生活も乱れがちです。環境も大きく変化するため、ゆっくりバランスの取れた食事をとることも困難で、手軽に食べれるパンなど炭水化物で済ませてしまう方も多いです。
赤ちゃんは母乳を飲んでどんどん成長していきます。ママは栄養たっぷりの母乳をつくるため、そして産後の体調回復のため、いつもよりビタミンも多めに摂取する必要があります。
一般的にママのビタミン摂取が極端に少ないと、母乳中のビタミン濃度も低くなります。しかし、ママのビタミン摂取が通常の範囲であれば、母乳中のビタミン濃度は安定しており、摂取量による影響は少ないと言われています。
ビタミンの種類によって、厳格な菜食主義者(vegan(ヴィーガン)の方は必要なビタミンが不足し、赤ちゃんが欠乏することがありますので注意が必要です。
授乳期に特に注意して摂取してほしいビタミン
- ビタミンDの不足
ビタミンDは食事からの摂取と紫外線からの照射で産生されるビタミンです。紫外線を避ける生活、魚をあまり食べない生活をしていると、おかあさんがビタミンD不足になり易くなます。
もともと母乳中のビタミンD濃度は低いので、おかあさんがビタミンD不足だと、赤ちゃんのビタミンDも不足してしまいます。
ビタミンDはカルシウムのバランスを整え、骨の健康を保つ働きをしているため、ママと赤ちゃんにはとても必要なビタミンです。
- ビタミンKの不足
ビタミンKは母乳中にも少ないため、赤ちゃんには不足しがちな栄養素と考えられています。成人の場合には腸内細菌でも合成されることがわかっているため、ビタミンKが不足することはほとんどありませんが、腸内細菌の数が少ない赤ちゃんでは不足しがちなビタミンです。
ママがビタミンKを積極的に摂取することにより、母乳からもビタミンKを補充してあげてください。
治療のご提案
健康で良質な母乳育児が行えるよう、食生活の見直しをさせていただきます。
産後ママは十分な休息をとれないことで、疲労も蓄積しています。
体力低下を改善するために漢方薬をご提案することもございます。
滋養強壮に用いられる主な漢方処方製剤として、「十全大補湯」、「補中益気湯」等が知られています。
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